ワンピースに登場する用語で高校世界史に関連するものをまとめてみました。
この記事では用語を古代(紀元前~5世紀ほど)に限定しております。他の時代に登場するについては別記事でまとめております。(作成中)
この記事では歴史用語の解説がメインです。
高校世界史でマイナーなものはここでは記載しておりません。
場合によっては歴史用語の中に表記揺れしているものがあります。
ハンナバル ハンニャバル
ハンナバルは映画「ONE PIECE THE MOVIE デッドエンドの冒険」に登場した港町の名前。
ハンニャバルはインペルダウン編に登場したキャラクター。
名前の由来
カルタゴ(現在のチュニジアに位置していた国家)の将軍。第2回ポエニ戦争のカンネーの戦い(カンナエの戦い)(前216年)で共和政ローマ(のちのローマ帝国)に勝利した。アルプス山脈を越えイタリアに侵入しローマの意表を突いたと言われている。しかしザマの戦い(前202年)でスキピオ(大スキピオ)率いるローマにハンニバル率いるカルタゴは敗北し、第2回ポエニ戦争はローマに軍配が上がった。
パルティア
パルティアは映画「ONE PIECE THE MOVIE デッドエンドの冒険」に登場した地名。
名前の由来
セレウコス朝シリアから独立しアルサケスが建国した。現在のイラン周辺を支配していた。ミトラダテス1世の時代にクテシフォンが建設され、その後首都となった。中国との関わりがあり中国語で安息と呼ばれた。224年にササン朝ペルシアによって滅ぼされた。
剣闘士
ドレスローザ編で登場した用語。作中ではコリーダコロシアムに所属する戦士のことを指す。
名前の由来
コロッセウム(コロッセオ)にて奴隷を見世物として戦わせており、その奴隷たちが剣闘士(剣奴)であった。また前73年に剣闘士(剣奴)であったスパルタクスが奴隷を率いてスパルタクスの反乱を起こすがのちの第1回三頭政治の一人であるクラッススによって鎮圧された。
シーザー・クラウン
パンクハザード編に登場したキャラクター。
名前の由来
カエサルは共和政ローマ末期に活躍した人物である。平民派でありポンペイウスとクラッススの3人による第1回三頭政治で元老院に対抗した政治を展開した。ガリア遠征により現在のフランスにあたる地域を獲得。三頭政治解消後、ポンペイウスを倒し独裁官(ディクタトル)となりユリウス暦を採用した。前44年に終身の独裁官(ディクタトル)となったもののブルータス(ブルートゥス)ら共和主義者によって暗殺された。
ちなみにロシアでの皇帝の称号はツァーリといいカエサルが語源である。
ネロ
ウォーターセブン編に登場するキャラクター。
名前の由来
ローマ帝国の皇帝である。ローマ市大火の原因をキリスト教徒によるものとみなしキリスト教を迫害した。
カタコンボ
魚人島編のシャボンディ諸島で登場するキャラクター。海軍本部少将。
名前の由来
ローマ帝国時代の地下墓地の名前であるが、迫害を受けたキリスト教徒が礼拝場として使用していた。
シャカ
エッグヘッド編に登場するキャラクター。正式名称はPUNK-01「正(シャカ)」。
名前の由来
インド出身の仏教の開祖。前5世紀ごろブッダガヤの菩薩樹の下で悟りを開く。「悟りをひらいた者」という意味を持つブッダ(仏陀)と呼ばれていた。のちのカースト制度のもとになったヴァルナ制を否定した。釈迦の死後、インド初の統一国家であるマウリヤ朝(前317頃~前180頃)のアショーカ王の治世(前268頃~前232頃)で保護され、インドに仏教が広まることになった。ヴァルナ制における第2位の身分で兵士のクシャトリヤや第3位の身分で商人のヴァイシャなどに支持された。
作中のシャカが正を冠するのは仏教の教えである八正道が由来であると思われる。八正道を実践することにより、生死を無限に繰り返す輪廻転生からの解脱を達成できると釈迦は説いた。
ピタゴラス
エッグヘッド編に登場するキャラクター。正式名称はPUNK-04「知(ピタゴラス)」。
名前の由来
サモス島出身のギリシャの自然哲学者、数学者。万物の根源は数であると唱えた。ピタゴラスの定理(三平方の定理)でも有名。